取り追う祭り3

2010年12月08日

 二里公民館 at 13:45 | Comments(2) | 二里町内の出来事
 神原八幡宮境内に作られた合戦場の舞台の周りには、沢山の見物人とカメラマンたちがひしめき合っていました。

 TV用のVTRカメラも数台が動いているようでした。


 男たちのずぶ濡れの身体から湯気が見えました・・・

 攻め手の挑発に守り手が松明で応えます。合戦場には、さながら本当の戦場のような時間が流れ出しました・・・
取り追う祭り3



取り追う祭り3



取り追う祭り3



 守り手の手にした大きなスコップに盛られた火種が、攻め手の頭上にかけられました
取り追う祭り3


取り追う祭り3



 火の粉を頭から浴びながらも、誰一人として逃げ出したり悲鳴を上げたりするものはいないようでした
取り追う祭り3



取り追う祭り3



 容赦なく火の粉の攻勢が続きます
取り追う祭り3



取り追う祭り3



 このおびただしい量の火の粉は、カメラマンにも遠慮なく襲い掛かりました
取り追う祭り3




取り追う祭り3



 火の粉を払うのは、手にした榊の小枝だけです
取り追う祭り3



 やがて攻め手により「御供さん」(ごくうさん)の入ったテボが奪われました
取り追う祭り3


 833個の強飯(こわめし)がまわりの見物人に配られます
取り追う祭り3


 この強飯の「御供さん」を食べると「無病息災」という言い伝えがあります
取り追う祭り3


 合戦が終わり、会場の広場には静けさが漂い始めました
取り追う祭り3


 攻防が終わり、両者はお互いの合戦振りを称えあっていました
取り追う祭り3


 両者ともすすだらけになり合戦場を後にします
取り追う祭り3



取り追う祭り3


 若者たちは本殿への階段を上がり、辺りは元の静寂が戻っていました
取り追う祭り3
 このあと参加者たちは一度風呂に入って冷え切った身体を温め、本殿で酒を酌み交わします・・・


 毎年「注連縄元」(しめなわもと)を班回しで受け継がれる「取り追う祭り」は、8年毎に順番が回ってくるそうです。

 途中、若者が足りないとのことで一時中断されていたこの祭りは、昭和56年に29年ぶりに復活して今に続いています。

 祭りを支えるのは若者たちですが、年長者を敬い、しきたりに則って進められる1年間を通した伝統文化であると感じました。

 文化庁に「記録作成等の措置を講ずべき無形民族文化財」として選ばれるまでもなく、地元大里地区の宝としてこれからも連綿として受け継がれて行くものと確信したところです。





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この記事へのコメント
迫力満点、すごい写真を拝見いたしました。・・・
Posted by 高木 at 2010年12月08日 19:39
 高木さん、コメントありがとうございました。

 また、昨日は自主防クの研修会と懇親会お疲れ様でした。

 「取り追う祭り」は実際に合戦場で見学するといいですよ。
実際に参加して松明は打てないまでも、スコップで火種を頭からかける様子はものすごい迫力です。
また、同時に火の持つ美しさ?にも気付かされています。

 開催日は毎年違いますが、12月の第一卯の日の前日となっていますので、暦で確認できると思います。

 来年は是非見学にお出でください。
Posted by 二里公民館 at 2010年12月10日 12:27
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